転んでもいい主義のあゆみ 日本のプラグマティズム入門
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概要: 「ふわふわ」を正し、じたばたしながら、「くよくよ」を守れ。ポジティブになれない日本人のための試行錯誤論、ここに見参!
出版社・書籍情報: フィルムアート社(2021年11月26日頃)
参考価格: ¥2200
ISBN: 9784845921102
ノート:
p34
「自然に直に触れることや、現実の事物や材料の取り扱い方や、それらのものを実地に操作する過程に触れることから得られて、しっくりと身についた知識、さらにそれら事物の社会的な必要性や用途についての知識をもつことが、教育の目的として重要な意義をもつ」
日本のプラグマティズムは田中王堂(ジョン・デューイから直接学ぶ) P117
創発とは、AとBが合わさった時にA+B以上の何かが発生しちゃう、不思議理論のキーワードだ。 P223
一ノ瀬正樹「たとえば、向かい側の道を知人が歩いているのを見かけたと想定してみよう。突然知人が腰をかがめて、下をキョロキョロし始めた、とも想定してみよう。何をしているのだろう。さっぱり分からない。しかし、はたと考えが浮かんだ。そうだ、もしかしたら、コンタクトレンズを落としているのではないか!そうした仮説を採用すると、知人の動作すべてが守備一貫して説明できる。こうした一瞬の洞察、それが「アブダクション」である」
P232
プラグマティズムは一方では、人は成長や慣れの中で別の自分へ変わっていくことができるとする肯定的な教えを語りながらも、他方では、結果の反省への傾きに伴って、自分のもつ諸々の力をきちんと測ってわきまえよ、という相反する、抑制的なメッセージも与える。だから試行錯誤に臨むためにも手前の試行錯誤が必要なのだ。舞台裏の試行錯誤。転んでもいいかと思えるようになるまできちんと何もしないでいるために、目の前のアブダクティブな歴史に専心することにしよう。
junkaneko.iconプラグマティズム:実践主義とでも言おうか。経験から学べ、実践から学べ、失敗から学べ。でも学び手のマインドセット次第かも。実践はもちろん大切。机上での学びももちろん必要。自分なりに知を構築する方法を成長の過程において模索しながら道を進む必要性を感じた。一つの思想、手法だけでは多様な社会、世界、地球と宇宙は見えてこないだろう。